レンタカーでは便利な乗り捨てサービスですが、カーシェアリングでも遂に、2014年3月乗り捨てサービスが法律上解禁となりました。
その後、カーシェアリングの乗り捨てサービスは、どう進んでいるのでしょうか?
タイムズでは、一部地域限定で乗り捨てサービスを開始しているのですが、その後の乗り捨てサービスはどうなっていくのでしょうか?
この記事では、カーシェアリング市場で抱えている問題、そして今後のカーシェアリング市場のあり方についても触れていこうと思います。
乗り捨てが可能なステーション
こちらは、現在タイムズカープラスで乗り捨てができるステーションです。
- 大阪国際空港ステーション(2014年8月より)
- タイムズカーレンタル関西空港店(2014年8月より)
- 広島空港ステーション(2017年5月より)
そうなんです。これだけしかないのです。
2014年3月の「カーシェアリング乗り捨て」解禁を境に、大手会社がこぞってカーシェアリング市場に参入してきたのですが、現状ほとんどの会社が結果を残せずに撤退していきました。
その理由は、駐車スペースが確保できなかったからです。
駐車スペースが確保できない?どういう事?
レンタカーには「乗り捨て」ができて、カーシェアリングには「乗り捨て」が難しい理由として、保管場所の問題があります。
レンタカーは店舗があるので、目的地近辺のレンタカー店舗で車を乗り捨てる事が可能です。しかし、カーシェアリングの際には、そうはいきません。店舗がないのです。
2014年3月カーシェアリングの乗り捨てが解禁された際に、行政から1つの条件が付与されました。それは、「乗り捨て」の際には、専用の駐車場を用意しなければならないという事です。
要は、カーシェアリングの車は、カーシェアリング専用の駐車場に駐車しなければならないのです。一般車も同様、カーシェアリングの駐車スペースが空いているからと言って駐車はできないように取り決めをしました。
この事により、駐車場オーナーも、カーシェアリング専用スペースを確保しなければなりません。ここがカーシェアリング「乗り捨て」問題で上手に進まなかった悩ましい所だったのです。
仮に駐車スペースが空いていたとしても、別の車を駐車するわけにもいかないので、その分土地を有効活用できなくなってしまう可能性が出てきてしまいます。当然、これでは、駐車場オーナーは「YES」とはいいませんよね。
これが、駐車スペースを確保できなかった理由なのです。
では、タイムズ24はいったいどうしていったのでしょうか。
「乗り捨て」ができるカーシェアリング

タイムズは、2015年4月にトヨタ自動車と連携して、「TOYOTA i-ROAD」や「i-TRIL」といったカーシェアリングサービスを開始しました。
こういったものは、パーソナルモビリティなどとも呼ばれ、大人一人が乗車できるサイズに設計されています。そのため、駐車する際も一般の車のように余分なスペースを必要としません。
国外のカーシェアリング市場もこういったパーソナルモビリティが積極的に取り入れられています。また、電気自動車でありますので環境にも優しくメリットが多いです。
タイムズは、どちらかというと、こういったパーソナルモビリティに力を入れているのが現状ですね。
まとめ
カーシェアリングの「乗り捨て」事情についてまとめていきましたが、いかがでしたでしょうか?
このカーシェアリングサービスを行っていくうえで、必ず通らなければいけないのが駐車場の確保の問題でしたが、一般車から車両幅が狭く環境に優しいパーソナルモビリティに切り替えることによって、駐車場の確保の問題を検討できるところまで可能となりました。
まだ都市部では実証段階なので完全ではないですが、私からしたらクリーンな町づくりのため、こういったパーソナルモビリティは大賛成です。
経費も安いそうですよ。笑
是非、今後もこうした素敵な町づくりに貢献していってもらいたいと感じました。